3分でわかる!葬儀受付のやり方をプロが徹底解説
お通夜・告別式の受付を頼まれる経験と言うのは突然に訪れます。
また、ご遺族に頼まれた際に断ることは失礼に当たりますのでなるべく承諾するべきでしょう。
快く引き受けてみたものの「何をすればいい?」「挨拶などはどういう風にしたらいい?」とお困りになる方も多いと思います。
そんな時に焦らずに済むよう、葬儀の受付に関する疑問を解説していきます。
お葬式で受付を頼まれた際の注意点
受付係を頼まれた際、実際に葬儀が始まるまでに注意すべき点、確認すべき点があります。
具体的には以下のようなことです。
当日の服装
お葬式に参列する時と同じで構いません。黒色で光沢のないものを選ぶのが良いでしょう。
また、持って行く小物やメイクなども失礼のないよう気をつけるようにしましょう。
服装について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
会場の入り時間
受付係を頼まれたら、お通夜・告別式の始まる1時間前くらいには式場へ到着するようにしましょう。
弔問客にトイレなどの場所を聞かれる事があるので、トイレの場所や喫煙所の場所などを確認しておくと良いです。
受付の事前準備
受付係は3人ほどの人数で役割分担をして行うのが一般的です。
芳名帳を記入してもらう係、返礼品を渡す係、会計係などがあるので役割を事前に決めておきます。
また、参列者の名前を記録するためにある芳名帳用の筆記用具も必要な場合があります。葬儀会社によっては準備をしてくれる場合もありますが、事前に確認を取っておくと良いでしょう。
必要な場合は黒色のサインペン、ボールペンなどを複数種類そろえておきましょう。
焼香
また、受付係になると葬儀中は業務に追われお焼香をすることができません。
かといって何もせずに帰るのは失礼にあたりますので、遺族の方に断りを入れた上で先にお焼香をさせてもらいましょう。
お焼香の流れは受付係だからと言って特別な作法はありません。参列者の方と全く同じ要領で済ませましょう。
受付係の流れ
ここからは葬儀当日の作業の流れを解説していきます。
1、弔問客の挨拶を受け、香典を受け取る
弔問客、参列者が受付へ来られたら、ご遺族の代理として「本日はお忙しい中お越しくださいましてありがとうございます」「雨が降っている日は、お足元の悪い中をお越しいただき、ありがとうございます」というようにお礼を伝えます。
同時に弔問客から香典を差し出されると思いますので、「お預かりします」や「ご丁寧にありがとうございます」などと一礼をしてから両手で受け取りましょう。
その際、香典袋の表書きを確認します。もし名字しか書いていない方がいらっしゃった場合は下の名前をお聞するようにします。
昨今では、故人の遺志や参列者への負担を減らすため香典の辞退をする場合もあります。
これは遺族から事前に葬儀会社に話してある事が多く、葬儀会社が受付にその旨を伝える案内を受付に用意してくれる事がほとんどです。
2、芳名帳へ記帳をお願いする
芳名帳とは、弔問客の名前を記録するためのノートのことです。
受付に来る前に芳名帳への記帳を済ませるのが主流ですが、芳名帳へ記帳せずに受付に来られた場合、記帳台へ誘導した上で「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をご記入ください」と、記帳をお願いしましょう。
また、昨今では芳名帳より芳名カードが主流になってきています。入り口近くの判りやすい場所に芳名カードとボールペンが葬儀会社によって用意されていることも多いと思います。
3、返礼品の引換券を渡す
香典を受け取ったら、返礼品の引換券を渡しましょう。
ここで注意することは、香典袋に連名で名前が書いてある場合です。
二人の連名の場合は返礼品の引換券も二枚渡すようにしましょう。
また、ご夫婦などが同姓で名前を書かれている場合は返礼品の引換券も一枚で構いません。
4、弔電・供物を受け取る
弔電や供物が届いたり弔問客から渡された場合はお礼を言って受け取りましょう。
受け取った弔電や供物は早めに葬儀会社の人に渡すようにしましょう。
5、香典を会計係に渡す
弔問客が引いた頃合をみて、弔問客から預かった香典を会計係の人へ渡します。
会計係の方は受け取った香典の中身を確認し、金額を記入した上で喪主、または喪主から指定された人にお渡ししましょう。
香典泥棒の被害というのは未だに多く見られます。
そういった被害に遭うと当人はもちろんのこと、ご遺族までに非常に嫌な想いをさせることになってしまいます。
大切なお金をお預かりすることになるので責任をもって香典を管理するようにしましょう。
6、会葬礼状と返礼品を渡す
返礼品の会社の担当者が返礼品と会葬礼状を紙袋などに一つ一つ用意してくれているはずです。
焼香が終わった弔問客に返礼品の引換券と引き換えにお渡しするようにしましょう。
7、弔電や供物が届いた場合
受付の方に弔電やお供物が届くことがあります。
弔電やお供物は受け取ったら早めに葬儀会社の人に渡すようにしましょう。葬儀会社の担当者がお供え物を並べたりと対応してくれます。
受付をする際の注意点とまとめ
遺族側の代理として受付に立つので、失礼のない様に心がけましょう。
受付を頼まれるということは、遺族にとって信頼されているということです。
分からないことがあったり、不安なことがあったら恥ずかしがらずに葬儀会社の人に聞いておきましょう。
2020年03月04日 11:41